映画「アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング」を観てきました。
予告編の時点でめっちゃ面白そう!と思って楽しみにしていた映画です。上映館が少なくてびっくりましたー。
目次
あらすじ
ぽっちゃり体型で容姿に自信のない主人公のレネーが、ある日ジムでのバイクエクササイズ中にバイクから落ちて頭を打ったことで、自分が絶世の美女だと思いこみ(容姿は全く変わってません)、人生が好転していくというストーリです。
キャスト
主人公のレネー役は、エイミー・シューマーというアメリカで大人気のコメディエンヌが演じています。頭を打つ前の自信のない感じと、頭を打った後の自信満々の演じ分けがすごいです。容姿は変わっていなくても、メイクや表情や歩き方、話し方で人はこんなにも変わるんですね。
レネーが勤める化粧品会社の美人CEOエイヴリー役が「ブロークバック・マウンテン」「マリリン7日間の恋」などのミシェル・ウィリアムズなんですが、雰囲気が全然違ってびっくりしました。独特の声もお見事で存在感がすごかった。
レネーが恋に落ちるちょっとシャイなテレビ局勤務のイーサン役は、ロリー・スコヴェルというアメリカのこれまたコメディアンが演じています。イーサンも自分に自信のないタイプなので、自信満々で楽しいレネーに惹かれていきます。ふたりの関係がとても素敵でした。
感想〜自信って大切
自分に自信があるかないかで、周囲の見え方も全然違うというのを、この映画は分かりやすく伝えていると思います。例えばレネーは頭を打つ前、ジムに入会するときや洋服を買うときも、自分が周りから浮いていると感じておどおどしていますが、実際は自分が思い込んでいる世界がそのまま反映されているようにも見えます。自信満々になった後も、例えば自分の前にドアを開けて通った紳士の腕の下からすばやくくぐり込んで、「親切にありがとう♪(ドアを通してくれてありがとう)」というようなシーンがあるのですが、それも全部思い込みで、彼女が「普通美人ならこういう扱いを受けるはず」というもともと持っていた先入観を、自分が美人になったと思い込んでいるので勝手に実践しているだけです。でも実際そのような自信満々な彼女の態度は、初めはどこか滑稽でも、次第に周囲の人を魅了していくんです。明るくてポジティブで自分に自信があって、コミュニケーション能力があって・・それって最高じゃん!容姿は関係ないじゃん!ということなんですよね。それをコミカルにテンポよく見せてくれるので本当に楽しめました。ただ、ラストがとにかくサササっと適当に終わってしまった感があって残念でした。でもそれを差し引いても観て損はない、楽しい映画でした。